最近、時間があると、以前によく聞いていた録音を探して聞き直したりしています。そんな中、久々に聞いたのですが、あらためてデキシーランドジャズは楽しいですね!ジャズの原点にして、最もハッピーな演奏スタイルのように思えます。
ジャズ演奏の基本、デキシー
実は私、鈴木学は教室開設前、バンドマンとして日々ステージに上がっていた頃の活動の一環として、クラリネット奏者として、デキシーバンドに参加、もしくは率いていました。
当時は、デキシーとモダンジャズは別物のように位置付け、全く異なる音楽に聞こえるように、意図的に吹き分けていました。しかし今になって、実はモダンジャズには、デキシーの痕跡が色濃く残っており、デキシー演奏の本質、つまり「集団即興演奏」に臨む感覚が、モダンジャズ演奏には必須だという事が、ようやく理解できてきました。
モダンジャズでは、ソロイストが完全に独立した存在に思えがちです。しかし実際には、リズムセクションと音のやり取りを重要視しつつ、アドリブ演奏を進める事で、バンドのサウンドがはるかに豊かになります。
グループ表現のヒント
我々管楽器奏者がジャムセッションに参加する際、リズムセクションから最も言われたくないのは「俺たちはカラオケじゃないからね・・」という言葉です。しかしソロイストに、バンドとの音のやり取りえをする姿勢が全く無ければ、このように評されても全く文句は言えません。
この状態から脱却するための大きなヒントが、デキシーランドジャズにあります。お互いの音を感じながら、皆で即興的に音楽を創り上げていく・・、これがジャズなのです。 皆さん、ぜひ参考にお聞きください!