以前のブログ【楽器の練習は楽しい!】で、エレキベースを購入し練習を開始したこと、続いて【サックスレッスン用にベースアンプ導入!!】でベースアンプを入手した件を書き認めました。そしてその後早速、サックス(サクソフォン)のレッスン時に、エレキベースでの伴奏を取り入れ始めました。
ジャズ演奏の基本はベース!
「伴奏」とは言っても、私、鈴木学のベース歴は、2019年5月現在、わずか3カ月弱といったところです。もちろん、それほど流ちょうに楽器を操れるわけはありません。運指はおぼつかない、ベースラインの組み立ても稚拙だわで、相当たどたどしい演奏になっているはずです。
しかし、それが生徒さんにとって幸いするようで、「先生のベースを聴いていたらかえってリズムが分からなくなりそう。自分の音に集中しなきゃあ!」ということで、かえって生徒さん自身の演奏にしっかりと集中できるようになり、ジャズアンサンブルの基本「音をしっかりと聞く」ことの実現につながっています。
そして、これまではピアノの低音部でベースライン風の伴奏を弾いていたのですが、これをエレキベースの伴奏に変えたことで、生徒さんの演奏が大きく変わってきました。尋ねてみると「ベースの音が『ドゥーン』と伸びて聴こえると、リズムに乗りやすい」とのこと。もちろん私自身、より生徒さんに持続音のノリを感じていただこうと意図して弾いているのもあるでしょうが、やはり楽器の音色の特性、ベースならではの音色、音の鳴り方が大変効果的に影響しているようなのです。やはり「ジャズ演奏の基本はベース」なのだと、改めて大いに実感しました
人間の身体、記憶はすごい!
今年からベースに取り組み始めて約3か月、そのプレイ歴の割には意外と弾けているのは何故だろうと考えてみると、どうも高校生の頃、ほんの遊び程度にベースを触っていた(練習していたとは言い難いレベル)のを、30年を経た今の身体が覚えているということのようです。
あまりに久々すぎて、そういった時期があったことすらすっかり忘れていたし、今回改めてベースを手にした初めの頃には、やはり完全に初心者状態だったのですが、弾き続けているうちに、過去の記憶が蘇ってきているという事なのでしょうね。改めて人間の身体、記憶はすごいものだと感心します。
人前で弾く事で上達!
そしてもう一つ、以前からの持論(バンドマン業界の定説?)として、「楽器の上達のためにはとにかく人前で演奏すべし」という考えを持っているのですが、今回のベースの習得に関しても、やはり生徒の伴奏をする、つまり生徒の前で演奏し始めてから、明らかにベース演奏のスキルが向上してきました。
楽器演奏に取り組む際、「上手に弾けるようになってから」人と合奏しようとか、人前で披露しようと考える人が多いのですが、残念ながらそのように考えていると何時まで経っても「上手に弾けるように」なりません。人と合奏するから、人前で演奏を披露するから上達する、上手になっていくのです。
皆さん、楽器を手にしたらとにかく早く合奏に参加する、誰かに演奏を聴かせる機会を求めてください。実は、鈴木サキソフォンスクールのような音楽教室に通う意味も、教師、講師に演奏を聞かせること、つまり人に聴かせるという点にあります。是非参考にしてくださいね!