この2,3年、サックス(サクソフォン)演奏中に楽譜、譜面を見たり、普段新聞を読んだりする際に、眼鏡の度が合わなくなってきたのか?かなり読みづらさを感じていました。まだまだ、そんなに老け込む年齢でもないですから、不自由なく譜面の読み書きをしたい、新たに読書もしたい、そう考えて眼鏡を新調する決意を固めました。
どうせならば、しっかりと信頼できる眼鏡店でレンズを合わせてもらいたいと考え、最近店主夫妻と知り合いになった眼鏡店「ミルヒト」さんに赴き、フレーム選びからレンズ合わせまで一式をお任せしました。上の写真は今回新たに入手した眼鏡「NP-17」、「999,9(フォーナインズ)」製のフレームです。
眼鏡店「ミルヒト」
「ミルヒト」店内に入ると、丁寧にディスプレイされた、数々のメガネフレームが出迎えてくれます。しかも、その一本一本をサッと見ただけでも、上質なものが揃っていることが分かります。私、鈴木学のような、眼鏡ユーザーにとっては、大いにワクワクする空間です。
ミルヒト、公式サイト内のページ「想い」を読むと、こちらのお店が如何に「ファッション的な要素」を大切にしているかが分かります。店主の「お洒落な眼鏡をお勧めしたい」という気持ちが詰まった空間です。
「ミルヒト」の検眼は素晴らしい!
「想い」のページを読むと、ミルヒトは「学術的な見えかた的要素」も大切にしているとのこと、実際にミルヒトの検眼を体験して、その意味が大いに理解できました。そしてサイト内ページ「検査のこと」に記されている内容についても、大いに納得しました。
まず、所要時間が長い!私は眼鏡歴40年ほどになりますが、今まで体験してきた、眼鏡の買い替えの際の検眼時間のおよそ倍くらいでしょうか?否、もっと長かったかもしれません。途中までは、割とルーティン的な検査が進んでいたように(勝手に?)感じていたのですが、店主が問題点を発見した後は、非常に詳細に検査が繰り返されました。
その結果「それまで着用していた眼鏡のレンズの度が、近眼、老眼共に強すぎた」という驚きの結果となりました!近眼老眼共に、不必要に強い度のレンズを使用していたために、様々に見え辛さが生じていた、そして眼が疲れやすくなっていた、とのこと、これまでの眼鏡歴の中で、「何らかの悪化」⇒「矯正の強化」が常識と信じ込んでいた私にとってはまさしく衝撃でした!
その後、眼鏡が出来上がり、掛け具合を調整し、実際に着用してみると、とにかく「見えます」!!手元も、遠くも、それまでより明らかにハッキリと見えるようになりました。加えて視界が「立体的」に見えるようになりました。それまで2Dだった画面が3Dになったような感覚とでも言いましょうか?とにかく快適です!
眼鏡愛用者で、これまでの眼鏡に何となく不満を感じていたり、より快適な視界を得ることができないかと願っていたり、加齢による視力の変化に悩んでいる方がいらっしゃったならば、迷わず「ミルヒト」をお勧めします。ホント、今回の眼鏡購入は満足度が高かったです。
楽譜は「見る」もの!
ここからは音楽の話です(笑)。今回、明確にクリアな視界を得たことで、自分の楽譜、譜面の認識方法が再確認できました。実は今までの眼鏡では、楽譜の細かい部分、というか音符の位置の上下についても、常にぼやけた状態でしか見えていませんでした。しかしそれでも、譜読みが決定的に困るような事態には、なっていなかったのです。
実は私を含め、楽譜読みがある程度得意な人間は共通して、音符の一つ一つの意味を読みながら演奏しません。譜面に音符が並んでいる絵面(えづら)をある程度まとめて見ることで、そこにどのような旋律が記されているのか読み取ります。「譜面は絵のようなもの」、こう捉えているのです。
特に、何度か演奏経験がある譜面であれば、目の前に譜面を置くのはあくまで「メモ」程度の意味合いとなります。基本的に旋律は記憶しているけれども、完全には覚えきれないので、ど忘れ防止のために置いておく、ということです。
初見の譜面の場合でも、演奏経験が長くなれば、譜面の絵面を見ることで、過去に演奏した膨大な経験の中から同様の動きの旋律を(無意識に)思い出しつつ演奏していきます。もちろん、完全に未経験の旋律が出現する状況も多々ありますが、それでも「予測力」が高くなっているので、およそ読み違えることは少なくなります。
読譜の精度が向上!でも?
とは言えども、視界があまりにぼんやりしすぎてしまうと、当然、予測のミスが増えてきます。音符の絵面から旋律を想像する際の「精度が落ちる」のです。まあ、見えていないのですから当然なのですが、実際、特に演奏する頻度が少ない譜面ほど読譜のミスが増えていました。
今回、眼鏡を新調した事により、一つ一つの音符がハッキリと見えるようになりました。そのおかげで読譜のミスは明らかに減りました。しかしながら、ミスがゼロになることはありません。やはり根本的には「譜面は絵のようなもの」と捉えていますから、音符が連なるの絵面(えづら)から、旋律を想像していくというのが、読譜の基本であることは変わりません。
「ここに書いてあるのはこういう旋律かな?」と想像していく中での変換ミスは、必ず発生するのです(ただし、こういう場合のミスはもともと「旋律として歌えている」ので、聴衆にとってはあまりミスには聞こえません。譜面に記されたのとは別の旋律に置き換わった感じになります)。とは言えども、やはり譜面がハッキリと見えること自体は、とても大切です。今回、眼鏡を新調したことで、それを強く実感しました。
楽譜が見辛いのが、視力の衰えのせいだと、諦めている人はいませんか?今回、私は深く実感したのですが、優秀な眼鏡店できちんと検眼し、ちゃんとした眼鏡をかければ、必ず譜面は見えるようになります。名古屋近郊にお住まいの方であれば、今回私が購入した眼鏡店ミルヒトをお勧めします。是非、参考にしてくださいね。