今年、2018年、最初のホームコンサートを開催しました。今回は、先日のライブ以来、自らに課している「オール自作曲でのプログラム構成」としました。そして最近作曲した曲を2曲、初演しました(現場でのアナウンスを忘れてしまいましたが・・汗)。サックス(サクソフォン)、フルートとピアノのデュオ編成でのジャズ演奏です。
若手ピアニストと初共演!
今回のホームコンサートには、若手のピアニスト、牧哲也君を招きました。数カ月前、たまたま食事に訪れたピアノバー Club Adrianaで、彼が弾くピアノを耳にしました。自分なりの美意識を表現しようとする姿勢に共感し、いつか一緒に演奏したいと考えていました。そして今回、共演が実現した次第となります。
なにしろ私、鈴木学の自作曲ばかり、つまり彼にとっては知らない曲ばかりのプログラムですから、事前に演奏予定曲目の楽譜を送りました。そして、当日、極めて簡単にリハーサル(と言うか、メロディーの雰囲気を確認しただけ・・)したのですが、きちんと彼なりに私の曲を解釈し、美しく仕立ててくれました。
共演者からの刺激が面白い!
ジャズの即興演奏は、ものすごく感覚的な行為です。少なくとも私は、事前に用意したフレーズは演奏しないですし、その瞬間の音楽の流れに忠実に、そして直観に従ったフレージングを連ねていく即興演奏を心掛けています。
つまり、ほぼ無意識に近いような状態で、自らの感性、感覚に従って音楽を創造していくことになるのですが、この「感性、感覚」が上手く働いてくれること、つまり、無意識の感覚をつかさどる脳内のエリアから、自然にアイデアが浮かんでくることが、即興演奏には必要となります。
ここで重要なのが、即興中に一緒に音を出している奏者のプレイです。即興中の奏者の脳は、間違いなく共演者の生み出す音、演奏から影響を受けています。つまり、共演者の生み出す音が、無意識の即興のアイデアを膨らますこととなるのです。そう、ジャズの即興は共演者によって変わるのですね!
そういった意味で、フレッシュな感性を持つ若手ピアニストとの共演は、私にとって大きな刺激となりました。牧君も私との共演を喜んでくれた様子、今後も継続して演奏しようという話になりました。今後の展開が楽しみです。皆様是非、次回の私と牧君の共演を聴きに来てください!かなり良い感じですよ!!